姿勢ということについて興味をもったのはいつだろうか?
小学校の低学年のときにクラスメートが教師から「姿勢が悪い」といって背中に1mモノサシを差し込まれたときか?
母親と買い物にでかける途中に「背中がまるまっている」といわれ「顔を上げなさい」「お腹をひっこめて」「はい、お尻をひっこめて」といわれて混乱しただけのときか?
運動会の行進練習のときに「もっと胸をはって元気よく!」といわれて自分なりに矯正したが、教師は黙って頚をかしげて去っていったのを良く覚えている。
中学高校時代から、道行くひとの姿勢がきになりはじめた。演劇部のNくんは随分とゆっくりと足を運んでいた。剣道のS先輩はお尻の筋肉を強調的につかって歩いていた。ちょっと頼りない印象だった生物研究部の部長のY君は成長とともにどんどん姿勢がよくなってくのが不思議だった。バスの窓からみかけたとあるおしゃれな女性は、膝がかっくんかっくんしていてせっかくのブーツが台無しに見えた。
ああ、そのあとも人の歩き方や立ち方やすわりかたが気になってしようがなかった。自然体ってなんだろう。しなやかなカラダってどうしてできるの?骨盤ってどうしってみんな気になってしまうのだろう?
そんな興味がつきないからカイロプラクティックの世界にいて、古武術の身体術やアクロヨガの先生の教室に出入りしているのかも知れない。
村井雅紀