こんにちは。
神楽坂通り整体院です。
前回に引き続いて加茂先生の『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』について触れたいと思います。
加茂先生の主張を一言でいうと「腰痛の犯人は、骨じゃない、肉だ」と言うことになります。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄など、関節の老化や骨の変形は、痛みとは何の関係もないと言いきります。従来の整形外科の考え方をひっくり返す内容です。
加茂先生の臨床経験からいうと腰痛など、筋骨格系(人体を構成する骨、筋肉、腱、靭帯、関節、軟骨など)の痛みのほとんどは、筋肉のスパズムからくる「筋痛症」とのことです。
加茂先生の著書が出版されて10年近くたつ現在でも、いまだに、一般の方には受け入れがたい話かと思います。
しかし、多くの患者さんが、病院を転々とする「ドクターショッピング」を繰り返したあと、一念発起して、小松市の加茂整形外科までおもむき、トリガーポイントブロック注射(圧痛点への局所麻酔)により今まで何ともならなかった痛みから解放されているという現実があります。加茂先生を「救いの神」と尊敬するひとまでいるほどです。
自身が体の痛みに悩まされていた経験からも、筋肉のスパズムが痛みの原因だという考えには納得ができます。「筋肉を治療する」と言う考えが広く一般に広まれば、より多くの慢性痛患者さんが痛みから解放されることと信じています。
しかし100人が100人共に通用する万能の治療法というのは、この世には無いようです。
加茂先生の著作をamazonのブックレビューで見ると、トリガーポイントブロックで腰痛は治る!
実際に加茂整形外科に入院した経験があるという方からの声が複数見られます。そのなかで、加茂先生の理論に賛同し、実際痛みが治ったと言う感謝・喜びの声の影で、
「加茂整形外科に入院していても治らない患者さんのほうが多い」
「痛み止めでだましているだけで、インチキだ」
「慢性通にトリガーポイントブロック注射の効果は低い」
などの厳しい意見も少なくありません。多大な期待をよせて、治療に取り組んだ分、痛みが消えなかったときの落胆も大きかったのがうかがえます。
もちろん加茂先生も、トリガーポイントブロック注射は、どんな痛みでも消せる魔法の治療法だとうたっているわけではありません。しかし、本当に両者が筋肉のスパズムによる痛みであったなら、同じ原因に対して同じ治療をし、違った結果が出るというのは理屈では説明がつかないことです。
全く同じ施術をしてもある方にはてきめんに効果を現し、ある人には全く効かないというのは、わたしたちカイロプラクティックの現場でもままあることです。人の体と言うのは理屈通りにはならないとは知りつつも、うまくいかなかったとき、施術者はいつまでも悩み苦しみます。
多くの整体・カイロ院では、当然ですがご来院者様の「こんなに効果がありました」との喜びの声をHPに掲げます。しかしその影に何倍もの痛みがとれなかった、ご来院者様がいるのもまた疑いようのない事実だと思います。その方は今も腰痛難民としてさまよっていらっしゃるかもしれません。
その様な方を少しでも勇気づけ、改善に導けるよう誠心誠意1人1人に向き合いこれからも施術を行ってまいります。
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