こんにちは。河原です。
前回のブログでは腰痛治療の世界には、さまざまな情報がとびかっており、中には間違ったものものも多く、それがかえって腰痛患者さんを治癒から遠ざけている、という内容のことを書きました。
われわれカイロプラクティック・整体の人間も、痛みが起きるのは○○のせいだ、と不確かな原因論を振りかざして、一般の方々にマイナスイメージの刷り込みをすることは厳に慎まなければならないと思います。「骨盤のゆがみ」「頸椎のずれ」「脚長差」などいずれも痛みとの関連性は明らかではありません。
専門家に指摘された言葉は、一般の患者さんの心には、思いのほか深く残っているものです。
そもそも「TMS」とは、Tension Myositis Syndrome:緊張性筋炎症候群の略です。痛みの原因は骨や軟骨の構造異常によるものではなく、筋肉の過緊張による血行不良からくるという考え方です。
そして、その筋肉の緊張・血行不良の原因を体ではなく心の中に潜むトラブルに求めるところに特徴があります。
抑圧された、無意識下の不快な感情(怒り、不安、恐怖、悲しみなど)が痛みの原因だ、といわれ「私にはそんな感情は一切ありません」と言いきれる人はいないでしょう。自分でも気づいていない潜在意識にひそんだ感情の問題だと言われればなおさらです。
TMS理論を最初に提唱した、ジョン・サーノ博士は、痛みの根本原因が潜んでいる心の問題に目をむけてもらうために、体への治療をしません。体へアプローチすることで患者さんが本来の原因から目をそらし、治癒から遠ざかってしまうという考え方のようです。
「本を読んで正しい知識を得るだけで50万人を腰痛から永久に解放した」というのがTMS理論の誇る実績だそうです。
最近ではTVの健康番組でも「痛み」と「心」の関連が強調されるようになってきました。『腰痛は脳の勘違いだった』という象徴的なタイトルの本も出版されています。
しかし、日々現場で体の各所の痛みを訴える方々と接し、そのお体に触れていると、心の問題にフォーカスしすぎるのもいかがなものかと思ってしまいます。
当院にいらっしゃる痛みを抱えている方のお体は、例外なく、硬くこわばっています。痛みの引き金点になっていると思われる筋肉の硬結部に触れると、患部やまわりに痛みが響きます。どんな症状の方であれ、頭のてっぺんから足の先まで、こわばっている部分を丁寧に時間をかけてリリースしていきます。できるかぎり見落としがないように心血を注ぎます。自覚がない部分にまで、硬さやこわばりがあることに皆さん驚かれます。
施術が終わった後には、「体も心も軽くなった」との言葉をいただけます。
整体・カイロ・鍼灸など代替医療の現場で行われている、これら日々の施術はすべてひっくるめて「プラシーボ」なのでしょうか?痛みがあるときには患部に手を触れる「手当」こそがすべての医療の出発点のはずです。
痛みに苦しむ方々に、まず一番最初に施されるべきものは「正しい情報」でもなく「最新の医学のデータ」でもなく「治したいという意志を持った人の手の温かさ」であってほしいと思います。
私の手技は50万人を永久に腰痛から解放する力はありません。目の前のご縁があった方に、なんとかかんとか少しでも楽になってもらうだけのものです。もっと上手くなれば、もっと楽にして差し上げられるのにと毎回思います。そんな手技を一生かけて、誇りをもってやっていきたいです。
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