一般にはなじみがない言葉かも知れません。
この言葉を知ったのは中学生時代だったかと思います。腎臓を患い、大好きな剣道からいったん遠ざかりギターを弾いたり、やっぱり剣道や武道の本を紐解いていたときに知った言葉だったと思います。
その意味するところは「上半身はゆったり脱力して虚しい状態に、下半身はどっしりと安定させて充実させる」ことです。コツは肛門を〆て、ゆったりと深い呼吸をつづけていること。
現代人はデスクワークやらスマホ・タブレットでの閲覧が多かったり、移動は電車や車や自転車でも電動アシストつきだったりと足腰は椅子にゆだねて動かさず、絶えず頭・眼と腕・手指を酷使するばかりの生活になり勝ちですよね。たとえ、たち仕事だとしても一定のパターンでの少ない動作になってしまいますので、それはむしろ運動してるのではなく単なる労働でしかないことがほとんどです。
つまるところエネルギーが上半身に偏り、思考も筋肉も硬直し「凄くがんばっているわりにに成果がでない」「やたらと疲れて回復しない」状態に陥りがちな生活スタイルが多いようです。こうなると全身の血流、特に脳への血流が不足して発想にも気持ちにも余裕が無くなり、なかにはネガティブになったりキレやすくなったり、周囲のひとへの思いやりがもてなくなってしまうひともいるかも知れません。
下半身がだらけてしまい、上半身が緊張してしまっていると呼吸も浅くなり、酸素不足にも陥ります。こうなると脳の活動に支障をきたすのも間違いないですね。下半身の筋肉も呼吸を起こす横隔膜もポンプとなり全身の血流を促すものです。そこが機能していない状態に体をもっていってしまうとろくなことにはなりません。
武道でも初心者ほど「恐懼疑惑」といって自ら恐れや不安の気持ちから肩や腕が硬直し、無駄に頭を働かせて身体の自由が損なわれて、みづから隙をつくってしまったり、脚の動きがとまって相手の動きに翻弄されてしまたりするものです。上級者になるほど下半身が引き締まりほどよい緊張感を持ち、上半身はゆったりと深い呼吸を続け、肩や腕は自在に動き続けているものです。思考にも余裕がありますから、ピンチから切り替えしたり形成逆転も自在だったりするわけですね。
これはバスケ、サッカー、野球、ラグビーなどスポーツでも同じことが起きるでしょうし、ギター、バイオリン、ピアノ、フルートなど器楽演奏でも同じことでしょう。たとえばピアニストの方は「椅子は腰を支持してはいるけれど常に空気椅子のようにしていて足腰も常に働いている」といわれます。根本原則的に身体技術には境目は無いと思います。
椅子に「どかっと」「どてっと」すわりつづけてのデスクワークは本当に危険です。ほどよい緊張感をもった座位でときおり足指や足首を動かしながら仕事をして、たまに立ち上がって動きまわるとだいぶ頭の疲労も違ってくると思いますよ。どんなに疲れていたとしても「どかっと」「だらっと」座ることは自分の社会人としての寿命も縮めることに他ならないと思います。一時的にパフォーマンスが落ちたり、見た目の印象がわるいだけでなく。
一所懸命は尊いことですが姿勢態度には気をつけていただきたいところです。どうか皆さん、われとわが身を大切に。
「上虚下実」が運動・芸術・ビジネスシーンでも効果的な身体技術であることはなんとなくイメージできたでしょうか?
カラダ快適!こころも余裕。
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